予防接種や健診を済ませる様にしましょう。
5月末日の緊急事態宣言解除を受け、大田区より例年通り健(検)診事業が施行される通知を受けました。( 6月1日より特定健診・長寿健診、また7月1日よりがん検診等施行) 現在、新型コロナウイルスの影響から医療機関への受診控えが目立ち、なかには健(検)診を受けるか悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。しかし、感染者の減っている今のタイミングを逃すと、今後第2波から再度緊急事態宣言が出された場合や、秋から冬にインフルエンザの患者さんが増加した時には、新型コロナウイルスと区別のつかない発熱患者さんで外来診療がひっぱくすると予想されます。このような状況になれば、健(検)診事業は途中で中止せざるを得なくなり、区民の皆様が予定していた健(検)診を受けられなくなる恐れが出てきます。そこで例年は秋から冬に健(検)診を受けていた方も、今年度は積極的に早期の健(検)診受診をご検討頂きたいと思います。
1. 抗体とは
人間には生まれつき外部から入ってくる病原性の異物(細菌、ウィルスなど)から体を守ってくれる機能(免疫)を持っています。この病原性の異物を抗原といい、これに対して体内に入った異物を取り除くために作られる免疫グロブリン(IgGやIgMなど)というタンパク質を抗体といいます。
2. 抗体検査について
よく耳にするPCR検査とは、現在新型コロナウィルス感染症にかかっているかどうかを調べる検査に該当します。PCR検査はウィルスの遺伝子を調べるのに対し、抗体検査はウィルスに対する体内で作られたタンパク質を調べることで、過去にかかったかどうかを調べるものです。すなわち過去にあった風邪症状が新型コロナウィルス感染症だったかどうかがわかるものです。この抗体検査は、結果がわかるまで15分ほどと簡便な検査といわれていますが、現在使われている検査キットの性能は定まっていないのが現状です。新型コロナウィルスではない風邪ウィルスでも陽性になってしまうことも考えられます。抗体検査は、無症状、軽症で経過することが多いといわれる新型コロナウィルス感染症のこれまでの感染者数の統計には役立ちますが、現在の感染を反映したものではなく、検査の精度にもばらつきがあることを承知して頂きたいと思います。
新型コロナウイルス感染症が再びまん延しないために
(2020年5月11日東京都医師会)
大森医師会主催により昨年まで5回開催しておりました「生命を見つめるフォトコンテスト」ですが、今般の状況を鑑み、協議の結果、本年の開催を中止することとしましたのでお知らせいたします。何卒御理解下さいようお願い申し上げます。
休日診療所受診方法について
新型コロナウイルス流行のため、受診希望の方は事前に電話連絡の必要があります。個別に症状をお伺いしてご案内しておりますので、連絡なしの直接受診は極力お避けくださいますようお願いいたします。(症状によっては休日専用のフリーダイヤルへの電話相談や他院への受診をお勧めさせて頂く場合がございますのでご了承ください。)